BNIの25年 どこから始まって、どこに行くのか

2011/01/01

BNIは(昨年)25周年を迎えることができました。これまでの歩みの中から、ちょっと感慨深いというか、懐かしいBNIストーリーを皆さんにお伝えしたいと思います。
そして、このBNIが皆さんのビジネスにどのように役立ったのか、ぜひ教えていただきたいと思っています。
–(ここから)–
BNIは当初、団体(組織)として活動し始めたわけではありません。BNIは「生き残り」をかけたストラテジーだったのです。
1980年代、私のコンサルティングビジネスはあまり多くの顧客を抱えていませんでしたが、それでもその中の1社は大口顧客で取引も長く続いていました。しかし、ある日突然、その顧客は方針を転換しました。私は気が付くのが遅かったのです。
私の業務のほとんどはその大口顧客に対するものであったため、その顧客を逃してからは他の顧客に頼ることもできませんでした。私は、住宅ローンを支払い、家族を養わなければなりませんでした。当然、自分も方向転換しなければならないということに気が付きました。それは直ちに行わなければなりませんでした。
そこで、私は近隣の小規模企業に連絡を取り、「自分たちだけの」小規模なリファーラルネットワークを立ち上げました。その当時「ネットワーク」は名称もなくロゴもありませんでした。「本部」も自宅の書斎でした。今では「ホームオフィス」というのは当たりまえのことでしたが当時はそんな言葉さえありませんでした。
実際、家族の生活が自分一人の肩にかかっているという場合、死に物狂いで仕事をするエネルギーには驚くものがあります。ですから、「ネットワーキング」というのがなかなかgood ideaだと気が付いた時、特にうれしかったのを覚えています。事実それは本当にgood ideaでした。
「リファーラル」のおかげで、私の小さなコンサルティングビジネスは息を吹き返したのです。さらに、このリファーラルのおかげで、仲間のネットワーカー達もビジネスが好調になったのです。これは、何といってもwin-winの状況であると言えるでしょう。
私は復活したと思いました。支払いは滞りなく行われるようになり、家族も養っていけるようになりました。これは、すべて「ビジネスネットワーキング」と私が名付けた画期的なもののおかげです。
–崖っぷちからの復活–
やがて、多くの小規模事業者が、この組織化された生産的なネットワーキンググループに参加したいと思うようになりました。最初のグループは、同業者同士でも新たにグループを作る必要性があることに気が付きました。
それで私は別のグループを設立し、次々と別のグループを立ち上げました。その時点では、私のコンサルティングビジネスは、新しいネットワーキンググループを立ち上げるだけの業務になりました。
この頃になると、切実な要望が多く寄せられるようになり、これは何かとてつもない大きなものなると直感的に感じました。もしこのまま、リファーラルマーケティンググループの立ち上げだけを行っていれば、いずれは南カリフォルニア全域で何十というグループが出来上がることになります。
このことは驚くべきことでした。私がそもそもやりたかったのは、自分のコンサルティング業務をリファーラルで広めるために小さなグループを作り、友人たちを支援したかっただけだったのです。
–コネクションを求めて–
その頃の活動が、現在の皆さんが知っているBNIの基礎になろうとは、思ってもいませんでした。しっかりと運営されたネットワーキンググループがもたらす「コネクション」や構造化されたアプローチを、事業者達が渇望していたとは夢にも思いませんでした。
その「広がり」は急激に、それも自然発生的に拡大していきました。つまり大々的に構造化された計画も無いまま、自分のペースで広がっていったのです。
当初、このビジネスをThe Network(ネットワーク)と名付けましたが、当時、International(インターナショナル)という概念はあまりありませんでしたので、インターナショナルに物事を考えることすらしていませんでした。そのリファーラルマーケティングが「グローバル」な可能性を秘めているということが分かったのは10年も後のことだったのです。
–スケールアップ–
しかし、このアイデアが人々の大きな関心を引き付けていることに気が付きました。The Networkという言葉(考え)が、これまでの潜在需要に答えられるものだったからです。そして、The Networkの急激な成長をサポートするためには、適切な構造が必要であることに着目しました。
現在、企業はこのような現象を「スケールアップ」と呼んでいます。しかし、当時、我々は、「うっかり虎のしっぽを捕まえた」(何かとてつもない大きなものにかかわってしまった)と思っていたのです。そして、「虎」に餌をどのように与えるべきかを考えなければなりませんでした。
ここで「我々」と言いました。なぜなら、The Networkは急激に拡大して、多くの支援が必要だったからです。そのために、従業員を雇い、ディレクターという役職を構築しました。それからさらに雇用を拡大し、現在では、世界中で1,000人以上ものディレクターがBNIのために働いています。
我々は業務を拡大すると同時に、新しい運営・メンバーのサービス基準を確立しています。当時、「チャプター」と呼ばれたネットワーキンググループすべてには、トレーニング教材や活動用資料を作成し、既存のチャプターにも新規チャプターにもできるだけの支援を提供しました。
BNIはまさしく「家内工業」として始まりました。その「本部」も1991年まで、カリフォルニアのLa Verneという町の自宅の2階でした。1991年に、ようやく会社専用の一軒家を購入することができたのです。一軒家です。信じられませんでした。
その後、1996年に、The NetworkがBNIになった直後、近くのSan Dimasという町の小さなオフィスビルを購入したのです。その頃になると、「リファーラルマーケティングのパワー」というのがマスコミの目に触れるようになり、そして、BNIと呼ばれる新興ビジネスが注目されるようになりました。
我々は、新聞や雑誌から頻繁にインタビューを受けるようになり、南カリフォルニアだけでなく他の州のプロフェッショナルや中小企業からも注目されるようになりました。
BNIは我々に「名前」を与え、建物は我々に「家」を与え、そして、従業員やディレクター(当時も今も)は我々に彼らの「情熱」と「努力すること」を与えたのです。しかし、それらはリファーラルマーケティングというシンプルで洗練された考え方であり、まるで風に乗って遠くまで広く運ばれる種のように広がっていったのです。
それらは、数多くの書籍の出版、積極的な宣伝活動、そして、なによりも「口コミ」を通じて築き上げられました。
–占い師が25年前に言っていれば…–
25年前、私が不遇の時代に、もし占い師がこのつまらないアイデアを世界的なフランチャイズになると予測していたら、私はその占い代金を返せと言ったでしょう。
もちろん、リファーラルマーケティングは私が考えだしたものではありません。BNIが設立された当時、そのようなコンセプトは何世紀も前からありました。
しかし、そのようなコンセプト、つまり、リファーラルマーケティングは、何年もかかって我々により改良されたと考えたいと思います。現在では、BNIは数十カ国に5,800以上ものチャプターを擁しており、我々こそが、ビジネスネットワーキングという言葉を社会現象にしたと思っています。
–25年前、どこにいましたか? —
25年前はどこにいましたか? 学校? 結婚? 仕事を始めたばかり? その頃、四半世紀後には自分はどこにいるか考えたことがありましたか?我々はそれぞれ違った経歴を持っています。多くの人は、当初、目標などなかったでしょう。
我々も当初は、世界中の人々を支援しようという、オープンな考えを持っていました。つまり、画期的なアイデアを使って、win-winの「口コミ」によるマーケティングを通じて、人々のビジネスを拡大支援しようと考えてきました。
そして、我々は、それまで考えもつかなかったようなサプライズと成功経験を重ねることができました。皆さんと一緒にこの場でこの気持ちを共有できることに感激しています。
今、過去を振り返ることができます。
今、感謝の気持ちを表現することができます。
今、未来のサプライズと成功を手中に収めることが可能であると言えます。
我々は、お互いの業績を讃え合うと同時に、未来のサクセスをもたらす「炎」も我々の手の中にあるということを改めて認識する必要があると思います。
そのサクセスをもたらす「炎」は、現時点でのBNIの過去25年の集大成であり、今後、世界中の人々の幸福をさらに明るく照らすパワーを持っているのです。
しかし、その「炎」はか弱いものであり、常に気を付けていなければ消えてしまいます。その「炎」は間違った熱意によっては正しく使われない可能性があります。その「炎」は常に細かな注意が必要なのです。
長年、幸運にも、BNIに関係することができた我々は、これからもBNIを発展させ、チャレンジ精神で問題を解決し、そして、その信用を守っていかなければなりません。
我々は、BNIのコミットメントを引き続き行使していくという責任をしっかりと持たなければなりません。
そして、我々はそれを一緒に行うのです。BNIの発展のためにはチャレンジ性を持って問題解決するために、従来の証明されたアプローチと、機知に富んだイノベーションとのバランスを取る必要があります。そして、我々は一緒に行う必要があります。
最後に、我々は、サービスを継続的に改良し、さらなる能力を構築し、独自の卓越性を追求することにより、BNIメンバーのBNIという組織に対する信頼に応えていかなければなりません。
これからの25年、共に成長しましょう。
共に、その「炎」を絶やさないように守っていきましょう。
そして、BNIという社会現象を、さらなるサクセスレベルにまで高めていきましょう。
会社のだれもが断固たるビジョンを共有し、しっかりとしたチームワークで物事に対処して、顧客のサクセスを第一に考えるのであれば、その会社はどのような市場でも成功し、競合相手に打ち勝ち、いかなる業界でも顧客と共に成長できるようになるでしょう。
25年に亘りBNIはそのニッチマーケットを独占してきましたが、今後はそのマーケットプレースの枠を拡大し、継続的なサクセスをもたらす前例のないチャンスを新メンバーに提供することができるでしょう。皆さんと一緒に目標に向かって押し進んでいけば、今後何世代にも亘ってBNIのビジョンを実現し続けることができるでしょう。
最後になりましたが、皆さんの中で、BNIがどれぐらいビジネスに役に立ったかを教えていただける方がいらっしゃいましたら、ぜひお伺いしたいと思います。その際、お名前、ご住所などを教えてください(※)。BNIが最も役に立った点について教えていただければと思います。
※BNIでは常に体験談やエピソードを募集しています。英語、日本語のどちらでもナショナルオフィスまでメールにてお送りください