本邦初開催の推薦状コンテストは、応募総数147件と、第1回目にも関わらず、事前の予想を上回るものとなりました。
オリジナリティやアイデア溢れるスタイル、斬新なフォーマットの推薦状も散見されました。 一方で、推薦状を受け取る立場に立って作られていなかったり、宣伝用のチラシや広告のように見えてしまったりというものも多く、今後の課題も見つかりました。
そして厳正な審査の結果、誠に残念ながら、今後、全国のBNIチャプターメンバーの模範となるような要素を揃えているべき、金、銀、銅の各賞の該当者は無しとなりました。
一方で、今後、更に磨きがかかる事が期待される推薦状について、
ナショナルディレクター特別賞を2名、佳作として3名
が選ばれました。
以下は各賞の詳細です。(各写真をクリックすると、拡大表示されます。)
【ナショナルディレクター賞 (2名)】
▲ MOVE チャプター 小野静子さんより、秋本昌菜美さんへ
天然石をスライスしたものに推薦文を書くという奇抜なアイデアを取り入れると同時に、推薦状を書かれた小野さんご自身が日頃扱っている商品を使う事で、多くの人の目に触れる機会を創出できている点が評価されました。
▲ J-ONE チャプター 凰月さんより、BNIへ
巻紙に毛筆という、凰月さんが持つ強みを活かしつつ、同時に、自らの作品が持つ魅力を存分にアピールすることにも成功しています。文章にも気持ちが込められ、心に響くものとなっています。見た目にも、内容的にもインパクトがあります。
※特別賞のお二人には、BNIメンバーシップ更新の際に使える、年会費2万円相当の補助券が贈られます。
【佳作 3名】
▲ コンダクト チャプター 田口陽一さんより、戸塚勝己さんへ
よく見るとスマホのカバー(?)という推薦状は間違いなく多くの人の目を惹くことでしょう。字が小さく、読みにくくなってしまったのがちょっと残念。
▲ カクタスチャプター 田中俊彦さんより、岡村眞知子さんへ
推薦状がハート形という奇抜さと、受け取る人のお仕事にちなんだ花の図柄が好印象。脱字が残念。お花を贈ろうと考えている人に宛てられると、内輪感が消えて更に価値が上がるでしょう。
▲ シナジーチャプター 相澤佑未子さんより、大西隆徳さんへ
見せ方やデザインのアイデアもさることながら、文章も随所にユーモアが溢れ、かつ心のこもったものになっています。読んだ人が、「私もお願いしてみよう」と思わせる仕上がりになっています。
※佳作の3名には、各種BNIトレーニングを一定の期間、無料で受講できる特別パスが贈られます。
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今後の課題
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今後、BNIメンバー間で交わされる推薦状を更に効果的で、価値あるものにするためには、以下のような点について留意する必要があるでしょう。
・推薦状をチラシにしない
・内輪のお世辞に思わせない
・課題を抱えた読者に解決手段を伝える
それぞれについて、もう少し詳しく見てみましょう。
1. 推薦状をチラシにしない
今回のコンテストに応募された推薦状の中で多くのものに共通する課題として、せっかくの推薦状がただのチラシ、つまり宣伝や広告にしか見えないという点がありました。視覚的に訴えようとしたことが、裏目に出てしまった感が否めませんが、文字の大きさや色を変えたり、写真を挿入したりした結果、チラシや広告のようになってしまったようです。
2. 内輪のお世辞に思わせない
推薦状はともすると、知り合い同士が、お互いの商品やサービスについて、褒め称え合っているだけに見えてしまうことがよくあります。そうなってしまうとせっかく時間をかけて作っても逆効果です。文章はあくまで読み手に役立つ情報を提供する目的で書かれ、書く人の『自分の評判をもリスクにさらす』覚悟が感じられると効果的です。タイトルに『推薦状』と書く人が少なくありませんが、入れない方が形式的にならず良いでしょう。
3. 課題を抱えた読者に解決手段を伝える
推薦状は、何らかの課題や問題を抱えた人に宛て、あなたが推薦する専門家が、それを解決するのに最適な人又は会社であることを、自信をもって伝えるものである必要があります。なぜその人が最適なのか、他の同業者と何が違うのかを具体的に伝えましょう。読み手が望めば、あなたの生の声が聞けるように、あなたの携帯電話番号などの連絡手段を記入しておくと、さらにパワフルです。
最後に、今回のBNI推薦状コンテストにご応募いただきました皆様、誠にありがとうございました。
今後一人一人の作品が「価値ある推薦状」になるよう、このコンテストが推薦状について改めて考えるきっかけになると幸いです。