何らかのネットワーキング戦略を持っていれば、どのイベントに参加するのかを決めるのに役立ちます。これからお話しする3つの問いは、自分にとって有効な戦略を見いだすための、簡単な、そして絶対的に必要な問いです。
今回は、これまで紹介してきた「鍵となる3つの問い」のうちの最後の問いをご紹介します。
問3:「具体的に」誰に会いたいのか?
確かに、現実的には、ほとんどの人はそれほどコネクションを持っているわけではありません。とはいえ、非常に優れたネットワーカーであっても、ときには、念願の人物が想像以上に近い存在であることに気付かないことがあります。
適切な種類の人脈を築くのに必要な原理は、次のシンプルな格言にまとめることができます。それは、「相手が誰を知っているのかは分からないものだ」という格言です。これは、
「Reciprocity Ring(互恵の輪)」
と呼ばれる、リファーラルを生み出す仕組みに関連して、Humax社のWayne Baker博士が述べた言葉です。
考え方としては、より多くのネットワークでつながっていれば、それだけ、目的の人物へとつながる人脈に近道ができる可能性が高くなるということです。必要なことは、このことを念頭に置いたうえで、数人に当たってみることです。彼らは、見込み客を直接紹介してくれることもあれば、あなたが必要としているネットワーキング・イベントを教えてくれることもあります。
たとえ目的の人物を名指しで伝えることができなくても、説明を工夫すれば、理想的な相手に出会える可能性もそれだけ高くなります。つまり、「具体性」こそ、この原理が機能するための決め手なのです。
未知の人物に出会うには、あらゆる可能性を排除せずに、それでいて可能なかぎり具体性を追求する必要があります。そのためには、次のような質問から始めるのが有効です。
「~な人をご存じですか」
という質問です。
たとえば、「今度、子供が生まれたばかりの人をご存じですか?」や「ホームレスのための家を建設している組織の人をご存知ですか?」など、具体的な要素を入れて尋ねます。
特定の種類の人脈について尋ねることで、具体的な要素へと相手の注意を促すことができます。特定の人を連想させるには、漠然と「良いクライアントになりそうな人をご存じないですか」と尋ねるよりも、この方が効果があります。
忘れてはいけないのは、ビジネスのための質の高い人脈で自分の周りを固めることが重要だという点です。なぜなら、
人脈こそが、理想的な人脈を獲得する最善の方法になるからです。
※問いの1,2については、バックナンバーをご確認ください。