各自のネットワーキング戦略 ~鍵となる3つの問い~ その2

2011/06/16

前回に引き続き、「鍵となる3つの問い」の2つ目をご紹介します!

 

問2:自分にとっての最良の見込み客はどこにいるのか?

ネットワーキングというのは、ただ商工会議所のイベントに参加してくればよいというものではありません。もちろん、商工会議所や、そのほかの商業組合も新規顧客を開拓する手段になります。初めの一歩としては、誰にでもお勧めできる方法です。

しかし、自分のビジネスが発展するにつれ、ターゲットにする市場がよりニッチで限定されたものになってくると、話は変わってきます。ネットワーキング・イベントの典型からは外れるものの、見過ごしてはいけないネットワーキングの場というのが出てくるのです。そこで、これからお話しする「枠にとらわれない発想」が必要なのです。

一般的に言って、小規模ビジネスの事業者に会いたいなら、商工会議所や地元の商業組合、あるいはリファーラル組織に時間を投資したいところです。これらは、単にあなたが会いたいと思っている人たちが集まっているというだけではなく、特にBNIの場合に当てはまりますが、リファーラル組織には、他の人たちがあなたにリファーラルを出しやすくする仕組みがあります。

一方、地元の比較的大きな企業の代表者に会いたい場合、社会奉仕クラブや非営利団体、ボランティア活動をお勧めします。一般的なネットワーキング・イベントに参加していない企業の代表者に出会うには効果的な方法です。

一般の消費者をターゲットにしているなら、自分の子供のイベント(たとえば、少年野球、ボーイスカウトなどのイベント)に参加するのも良い方法です。

あなたの事業が不動産業で、始めて家を買う人や、これから市内に引っ越してくる人をターゲットにしている場合には、市内のイベントに参加するのが、より多くの見込み客を見つける方法です。どのイベントでもかまいませんが、街の中心で開催されていることが条件です。そうすることで、アパートから一軒家に引っ越しを考えている人に出会うことができるかもしれないからです。それから、若手のプロフェッショナルが参加していそうなイベントを探してみましょう。彼らは、現在はアパートに住んでいて、マンションや一軒家を買えるだけのお金を貯蓄していることが多いからです。

あなたの事業が経営コンサルタントで、大企業をターゲットにしている場合には、社会奉仕クラブや非営利団体でのネットワーキングをお勧めします。なぜでしょうか。大企業の経営者たちは、就業時間後に、地元の商工会議所のイベントに参加しているというよりは、ハビタット・フォー・ヒューマニティー(Habitat for Humanity)、キワニス(Kiwanis)、ロータリー(Rotary)などの市民団体の活動に参加している可能性の方が高いからです。社会奉仕クラブの理事会や役員会のメンバーになることもお勧めします。そうすることで、地域社会で指導力や影響力を持った人と接触する機会が増えるからです。

ただし、注意してください。あまりに単刀直入だったり、あからさまにビジネスのための人脈構築を目的にしていたりすると、これらの社会奉仕クラブでは歓迎されません。これらのグループは、ビジネス志向というよりは、市民的な性格のものです。つまり、ビジネスというよりは、地域社会のための活動を通じて、信頼を築く必要があるのです。

>次回号にて、「鍵となる3つの問い」の最後をご紹介します。